21歳女。3歳の男の子のシングルマザーです。
Web業界に憧れはじめたのは、場所を選ばないので在宅でも仕事ができる会社が多くある、と聞いたから。離婚してとりあえずコールセンターで働いていたわたし。実家にお世話になっていて、仕事で間に合わない時は親に保育園へお迎えに行ってもらうこともよくありました。Web業界に進んだら子供との時間を増やせるかもしれないと思い、かたっぱしから未経験でも入れるWeb制作会社を探しました。
当時のわたしのWebのスキルといえば、HTMLが少し触れるくらい。中高生の頃はpeps!(懐かしすぎる)とかでガラケーサイトを作るのが流行っていたので、その装飾ができるくらいで全然話にならないレベルでした。そんなわたしがWeb制作会社に入社できたのは奇跡で、ここからWeb業界へ足を踏み入れていくことになります。
この会社でWebのいろはを全て教えてもらいました。Webサイトを作るにあたっての考え方、他人が見てもわかりやすいコードの書き方など。基礎って本当に大事です。今でもこの会社には本当に感謝しています。
入社した当初同期も居ないし即戦力にはなれなかったので、入社後1週間くらいが辛かったです。理解力が乏しいのでよく怒られました。早く業務をこなせるようにならなきゃ!というプレッシャーと、先輩の怖さで毎日出社するたびお腹が痛くなってたのを覚えてます。笑
わたしが最初に配属されたチームは某大手通販サイトの運用業務が主な仕事で、テキストの差し替えや、小さなバナー作成などが多かったです。バナーを作るときは本社のデザイナーさんにチェックしてもらう → OKなら採用といった流れでしたが、ど素人のわたしにはちょっとしたバナーでも頭を抱えるほどの作業でした。
そのころはよくこういったデザインのチュートリアル系の本がすごく参考になりました。初心者がphotoshopやIllustratorを扱えるようになるには、まずこういったチュートリアルを真似してみるのがいちばん早いです。
未経験で雇ってもらったこの会社ですが、給与面ではなかなか厳しかったです。その頃には任される事も少しずつ増えてきて、話せる人もたくさんできて、残業の日はたまに同僚とラーメン食べて帰ったり。時間に追われる生活はコールセンター時代と何も変われてないけど、それでも少しずつ夢に近づいているという実感があったので充実していました。でも現実的に考えると、手取り10万ほどの給与ではどうしても生活的にやってけないな、と考えるようになり転職することに。
転職先はベンチャー系システム会社のWeb部門。立ち上げ間もなかったので人手も足りず、体制も整っていなく毎日残業が続いていました。前の会社では運用の細かい作業を任される事が多かったのですが、LP制作や既存サイトに新たなコンテンツを作成するなど、以前と比べてやりがいのある仕事が楽しく毎日奮闘していました。給与も前の会社の倍以上貰えるようになっていました。
ただやはり考えるのは子供の事。スキルアップしていく自分に喜びを感じつつも、このまま子供のいちばん可愛い時期を一緒に過ごせないまま過ごして行っていいのか、と悩んでいました。悩みながら2年ほど勤め、独立を目指して退職することに決めました。でも正社員からパートとして、時間を10時〜15時という形態に変えてもらう事を提案してもらい、しばらくパート勤務させてもらいました。このお陰でいきなり収入ゼロといった事態を防ぐ事ができました。
今となって実感するのは、チームで役割分担して一つのプロジェクトを成し遂げていく、といった体制が本当にありがたかったという事。今でもそのような形態でのお仕事も頂けていますが、やはりすぐ隣のデスクに誰か居て、デザインやコーディングの相談や質問ができる環境はすごく楽しかったしありがたかったです。
会社員時代は自分のスキル不足に悩まされる事がよくあり、もっと時間があったらなーと常に思っていました。今ではその時間が山ほどあります。ついダラけてしまう時もこの頃を思い出すと、今という状況がどれだけ恵まれているか気づかされ、こんなダラダラしてる場合じゃない!と奮い立たせてくれます。
つい懐かしくて長くなってしまいましたが、わたしが言いたいことはこれです。もちろん何事もそうなのですが。あの頃できなかった事が今ではできる、時間に恵まれた環境なんだということを常に頭に入れておくようにしています。それを忘れないことで、新たなスキルの習得や、今の業務態勢の見直しにもつなげる事ができると思います。自分のタスク管理をきちんと行うのもそのひとつ。
今ではWeb制作のお仕事を業務委託として受注できるようにもなり、21歳だったわたしの選択は間違っていなかったのかな、と思えています。今の目標はデザイン知識の強いフロントエンジニア。今までも経験をもとに、これからも頑張っていこうと思っています。
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